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その一、ゴリの正体は? 由緒ある加賀料理の魚半にて、お料理なかばに魚の生けづくりが出てきた。 それは、大きな海の魚ではなく、なんと珍しき小さなカジカだ。ご主人に聞くと「ゴリ」といい金沢の川でとれるものだそうだ。味はほんのりにがく、今まで生涯で食べたことのない味だった。一気に自分の味覚のレンジが広がった感じだ。 「魚の事典」によるとゴリ→カジカとある。そこで、カジカのページにゆくとカジカ=鰍があり、カサゴ目カジカ科の総称である、とあった。さらにカジカ科の中のカジカ属の総称で用いられることも多いようだ。カジカ科は世界中で300種以上あり、主に北半球に生息している。そのうちの120種が日本にいるそうだ。頭部及び体は縦扁していて、体にはほとんどウロコがない。水底をはうようにして生活し、そのため目は頭の上部に位置する。 日本産カジカのうち淡水に棲むのは8種類だけということだから、魚半で食べたゴリの正体に一気に近づいたことになる。 その二、カ、カマキリ? さて、全8種のうちのどのカジカなのか? その名をあげるとユメカジカ、カンキョウカジカ、カジカ、カマキリ、ウツセミカジカ、ハナカジカ、ヤマノカミ。どの名前も大変ユニークで興味深いけれども、中でも群をぬいているのが、カマキリ。 魚でカマキリ???? さらにナゾが深まる。 その三、またの名をアラレカゴ 淡水に棲むカジカは、すべて水のきれいな砂礫質の河川や湖沼に生きている。 察しのいい人ならもうおわかりかと思うが、現在日本で最も開発さえ減少著しい生態系なのだ。事実、各地でカジカの生息地が奪われつつある。 中でも天然記念物になっている、九頭竜川にいるカジカは有名。大きさは30センチにもなり、冬は河口や海に降りて産卵し、孵化後再び川に上る。鰓ぶたに大きな刺があり、これでアユをひっかけて食べるので、アユカケともいわれている。 そして、福井では産卵のために川を下る頃にあられが降ることからアラレカゴと呼ばれ、昔から食用としてとられているそうだ。 つまり、魚半の「ゴリ」はアラレカゴなのでは!??? その四、名前で隠される真実 実は、カマキリもこのアユカケであり、アラレカゴなのだ。なんと同じカマキリを地方によってさまざまな呼び方をしているのが混乱のもと。 なぜ、カマキリか? やはり 、アユなどを豪快に食べたりするから、どう猛なイメージがあるのだと思われる。実際、カマキリが他の昆虫を食べるシーンを見た人は、身の毛がよだつ気がしたことと思う。 さて、魚半のゴリの正体について考える。 淡水性のカジカ以外に日本全国にさまざまなカジカが生息していて、地方によっていろんな名前がついているし、さらに、ゴリとよばれている魚は、カジカだけでなくヨシノボリ、オコゼ、コチ、カサゴなどにもあり、さらに事態を見えなくしている。ただし、魚半で食べた魚は、約15センチくらいだったことと、季節がちょうど12月のあたま、つまりあられの降る頃。 となれば、答えは・・・・ その五、天然記念物のゆくえ いままでの推理をまとめてみると、どうも、魚半で出た魚は、アラレカゴの可能性が大きいといわざるをえない。 それが事実なら、金沢では、天然記念物を食べていることになる!!! 近隣でアラレカゴがとれる川は、九頭竜川だけであろうか? しかもその魚を昔からつくだ煮にして食べていたと主人はいっていた。 つくだにいい? つくだ煮は、大量の魚を一気に必要とする。 そんなにたくさんの天然記念物をとっていいのか? しかし、あくまで、金沢の人たちはこれは「ゴリ」といいはる。 さて、「ゴリ」の本当の正体は? この「ゴリの謎」についてご存知の情報がありましたら、 掲示板「井戸端会議」にお寄せ下さい! |